こわい夢
投稿者佳子さん
2009年04月03日 15:30:47
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流れる
どこか分からないうす暗い部屋に大学生の姉と2人でいた。2人とも黒いすべすべの継ぎ目のないゴムのような服で首から下は覆われていた。「誰か来る。」姉が言った。「何してるの?」私が聞いても姉は口に指を立てて「静かに。溶けて!」というなり、姉の身体はドロドロに溶けて黒いタールのような液体になって流れていった。私は戸惑ったが、次の瞬間、床の上を自分の身体も黒く溶けて平べったく流れて行くのを感じた。明かりの漏れている部屋の前に来ると、人間の姿に戻った姉が中の男の子を指さした。「あの子ね。佳子をふったんでしょ。」2か月前に別れた敏雄君だった。「お姉ちゃん、ちょっと何するつもりなの。」制止する私をすりぬけてドロドロに溶けて流れて行った姉の身体が敏雄君に触れた。少し驚いた顔をした敏雄君はあっと言う間にグチャグチャに溶けてなくなってしまった。彼に別れを告げられて私は悲しかったけど、憎んではいなかったのに。大泣きしたら目が覚めた。怖かった…。
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